速度制御+電流制御を試してみて、かなり動き出しのガッツン加速が解消された
ものの、極低速での速度の安定性にはやはり問題があった。
検出できるのが駆動軸の1/42回転と低分解能であることと、回転方向が検出できない
ためこれはある程度見越していたが、実際に乗ってみると妥協できるレベルにはない。
仕方が無いので、エンコーダーをなんとか付ける方法を考えた。
もともと、最初の設計ではエンコーダーを取り付けることを想定して、駆動軸の内側に
スペースを開けていたのだが、ベルト駆動からギア駆動に変えた際にこのスペースが
ふさがってしまい、φ9以下のエンコーダーしかこの部分には入らない。
世の中にはこのザイズのエンコーダーもあるにはあるのだが、@5万円くらいする
らしいので、エンコーダー付きの高級モーターに変えたほうがメリットが大きい
ため却下。既に予定の予算の2倍を軽く使ってしまっているので、さらにこれに
10万円規模の投資をする気にもなれないし・・・

で、かなり前に特売を見かけてなんとなく買ってみたφ38のエンコーダーを
持っていたことを思い出した。これが丁度、サブバッテリを載せようと思っていた
モーター下のスペースに入る。ここで、ギアを介して出力軸と連結すれば、
約1万分の一回転まで検出可能になる。
エンコーダーを保持するためのプレートを設計発注。9日頃納品予定。
エンコーダーはφ8のホロウ(中空)軸のため、φ8の平行ピンを軸替わりに
使うことにして、モジュール1のPOMでφ8のギアを購入してエンコーダーに
連結まで完了。
あとは、エンコーダーの電気的入力だが、SH2/7125には2chのエンコーダーの
位相計測機能があるので、それを使って問題なく回転計測ができることは確認。
しかし、信号ピンを基板上で他に割り当ててしまっていて、すべての機能の都合を
付けるには少々リワーク箇所が多くて振動の多い組み込み状態での信頼性が
怪しいので、基板をつくり直すことに決定。
今回は面積比約半分で4層基板でレイアウト。今日発注して16日に出荷の見通し。
あと、実機での動作確認に常にPCとUSBシリアル接続して確認するのが邪魔くさく
なってきたので、本体上に各種ステータスをグラフィカルに表示したり、本体で調整
を完結させるために、小型のカラーディスプレイを搭載することにした。
これも発注済みなので、まぁそのうち届くだろう。
かなり仕様はリッチになってきて、完成が楽しみなのだが、あいにく今月後半は
いろいろ忙しくほとんど家を空けることになりそうなので、本格的な調整開発は
10月以降になりそう。
ではでは。
- 2010/09/06(月) 23:39:12|
- LC eXtreme 進捗
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